おくでん日誌



男の料理 自給自足率80%の鍋料理
例年だと仕事が忙しい時期ですが今年は全く畑違いの職場へ応援に出ていて、入社以来初めての「休日出勤なし」の 年末年始となりました。
26日から休みで片付けをしていると以前買って中途半端に残ったガスボンベがあり、このままでは処分する事もできません。
そこで全部使い切るために畑の「野菜を使って鍋料理でも作ってみようか」と準備を始めました。
屋根裏の物置に眠っていた、キャンプで使っていたストーブや鍋などを取り出し器具の方は準備万端です。
今年に入って隣の空地を耕して夏野菜のキュウリ、ピーマン、ナス、トマトなどを作っていましたが、どれも スーパーで買わなくてもいいくらい育ちました。それも実家や近所へおすそ分けできる程の収穫量です。
秋以降も葉野菜や根菜類の種を蒔きましたがこれもまた順調に育っています。その旬の野菜を使って昼ごはんのおかずの 鍋料理を作ろうと考えました。
台所を見ると、鶏がらスープの素があったのでこれをベースに味噌仕立てにしたいと思います。
早速、材料の野菜を採りに畑に入ります。
ホウレンソウ、シュンギク、チンゲン菜、大根、コマツナ、九条ネギ、ジャガイモに間引いたニンジンが 材料です。葉野菜は根っ子から引き抜くと終わりなので大きくなった外側の葉を収穫します。そうすれば内側の 葉が大きくなって何度も収穫できる訳です。
採れた野菜を水洗いして並べましたが、肉がないので少々物足りません。そこで冷蔵庫から豚肉を取り出し、 シイタケとタマネギも補足して材料がすべて揃いました。
鍋に水を入れてガスストーブの火を着けますが、ガスの残量が少なくてコックを全開にしても火力が強くありません。 しかもこの日は風が強くてバーナーの炎がすぐに消えてしまいます。
シイタケを入れた後、何度も消火着火を繰り返しながらやっと沸騰したところで豚肉と根菜類を投入。
葉野菜を切っている時も何度も火が消えてどうしようもないので、本来の目的の「ガスボンベの使い切り」 を断念して、家で使うガスコンロを持ち出しました。
さすが満タンのガスボンベが装着されたガスコンロ!火力も強くあっと言う間に沸騰し始めました。 小松菜の芯のある部分を入れ鍋のふたをしてしばらく煮込みます。
その間に薬味を準備しますが、秋口に収穫したタカノツメを玄関に「魔除け」として吊るしておいたのでこれを ハサミで刻んで使います。
次は家の中に入り調味料を準備します。
料理を作る前に台所でチェックしておいた鶏がらスープの素と味噌を取りに行きました。
この時小麦粉を発見したので「ヨッシャ!だんご汁を作ろう!!」とひらめき、ボールと延ばし棒 も引っ張り出してだんご作りの開始です。
早速小麦粉を水で粉を溶いて練り込み、こねてこねてこねぬいた後、棒で延ばして耶馬溪なんかで食べる「だんご汁風の麺」を作りました。
鍋の蓋を開けると良い塩梅で茹で上がっています。鶏ガラスープの素を適量入れ混ぜてアクを取った後に、だんごを投入しました。
更にひと煮立てしてだんごが茹で上がった頃を見計らって、あまり煮込まなくてよいネギとシュンギクを入れてかるく混ぜ火を止めます。
味を確認しながら味噌を溶かし、最後にタカノツメを入れて出来上がり!
野菜たっぷりのだんご汁が完成しました。
大掃除をしていたカミサンと息子を呼んで3人で満腹になるまで食べましたが、それでも少し残ってしまいました。
残り物は犬のポチャコが「待ってました」とばかりにあっと言う間に平らげます。すべて食べ終わった後に「しまった! タマネギを使っていた」と気付きましたが後のまつり。犬にタマネギはNGです。
野菜の切りカスは堆肥作りの材料になりごみも出ません。食器などの片付けもちゃんと行なってお昼ごはんが終わりました。 ただ、中途半端にガスの残ったガスボンベ2個は、また倉庫で眠りにつきました。



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