国指定特別重要無形民俗文化財
等覚寺の松会
(クライマックスの幣切りのワンシーン)
2004年4月18日白川等覚寺の白山多賀神社にて、1000年の伝統を誇る「等覚寺の松会」が
行われ、多くの人でにぎわいました。今年は長さ12メートルの松柱が約150年ぶりに新調され、
クライマックスの「幣切り」では、施主が振り下ろした真剣が見事一刀で幣を断ち切り、豊作まちが
いなしのようです。
現在の等覚寺の松会は4月の第3日曜日に行われていますが、わたしがこどもの頃は
4月19日(曜日に関係なく)に行われていました。
近年は流鏑馬など様々な新しい行事が組み込まれていますが、当時は至ってシンプルな祭りでした。
母親から300円程度の小遣いを貰って山口の友達の家に自転車を預け、れんげ草が咲きほこるひな壇の田んぼを歩いて見物に出かけたものです。
焼きイカ(50円)が好物で必ず買って食べていました。またクジ引きも楽しみで「ミニトランプ」が当たった?(と言うよりハズレた)記憶があります。
最近では「等覚寺の松会(まつえ)」という呼び方が一般的ですが、地元では「等覚寺の松」あるいは「松」だけでも十分通じていました。
また、ここは通称「スジキリ」もあり、引き付けを起こす子どものお払いをしてくれます。お払いを受けるには早めの参拝が必要です。
松会の一連の流れを紹介します
■玉串奉納 今年はテレビ局の取材がたくさん来ていました。
松庭を囲う様に観衆もだいぶ増えて来ました。
■獅子舞 斜面の観客席まで入り舞をする。子どもは逃げる。
■鬼会 派手な衣装を着た「良い鬼」が黒い「悪い鬼」を退治する。
「悪い鬼」の滑稽な演技に会場は笑いの渦。
■おとんぼし おとんぼしとは「かかし」の事。これも名演技
■はらみおんな これまた滑稽な演技(ピンボケですみません)
薙刀舞 二人組
鉞舞(重さ13kg)
薙刀舞 四人組
■幣切り 150年振りに新調された松柱に施主が登り弊を切る
鉞舞(重さ13kg)
一刀両断。今年も豊作と出ました。
おくでん日誌 戻る