おくでん日誌



料理 秋の味覚!ぎんなんご飯
コンテンツのタイトルが「おくでん日誌」なのにここのところ年1回のアップのみで期待ハズレの内容です(汗)
今年もアップ無しのまま年末に突入しようとしているので、最近作った”ぎんなんご飯”ができるまでのエピソードをまとめてみました。

近所の公民館の裏手に大きなイチョウの木があり、毎年この時期に近くを通るとウンコの様なくさい臭いがします。 イチョウの実=ぎんなんが道路に落ち実が潰されて発する臭いですが、先日テレビの特集でこのぎんなんが口に入るまでの工程を取り上げていたのを目にして気になっていた事もあり、 例年だと鼻をつまんで通り過ぎるのところを、今年はわざわざその実を拾いに出かけてきました。
収穫は約100個ほどといったところでしょうか。
素手で触ると被れるので、ゴム手を着けて種の周りの臭くてジュクジュクした部分を洗い流します。 外皮が干乾びたものは種にしつこく付着していますが、水にしばらくつけておくと意外と簡単に取り除く事ができました。
綺麗に水洗いしてトレイに並べると物産館で袋詰めで売っているギンナンみたいになりました。これをザルに並べて2〜3日天日干しすれば殻が白くなって 臭いも少しとれます。
最初の段階が終わったところで今度はぎんなんご飯の下ごしらえに入ります。
まず最初に殻から実を取り出す作業です。 専用の工具が市販されているようですが、もちろんそんなものは家にありません。工具箱を開けて取り出したものはウォーター プライヤー。電気工事の作業では何かと重宝する工具の一つですがここでも役に立ちました。
この様に側面部分をくわえ、反対の手で実を支えながら軽く握ると簡単に割る事が出来ます。最初の2、3個は腹をくわえて失敗しましたが、 側面部分をくわえ挟む力加減が分かれば専用の工具なんて全く必要ありません。
コツをつかむと面白いように作業が進み、あっと言う間に全部の殻を割り実を取り出しました。
実は黄緑色ですが茶色い薄皮があって片側に少し厚めの白っぽい皮があります。殻の付いた実と茶碗蒸しに入っている 実しか見た事がなかったのでこんな皮があるとは知りませんでした。
実をすべて殻から取り出したところで今度は茹で上げる作業です。鍋に塩を入れ沸騰したところで実を入れます。 お玉の背で実を上から軽く押して回しながらが茹でると薄皮が簡単に剥けてきます。
実が透きとおってきたら茹で上がりですが、中にはしぶとい薄皮があってお玉では取り除く事ができません。 仕方がないので水の入ったボールに実を入れ、最後は手作業で薄皮を取り除くしかありません。
キッコーマンのHPにある「ぎんなんの炊き込みご飯」のレシピを見て出来上がったのがこのぎんなんご飯です。初めて作ったのでレシピ通り3合しか 炊きませんでしたがギンナンはレシピの倍以上入っています。ただ、これを5人で食べたので一人分はお茶碗一杯のみ。だしの旨みとぎんなんのモチモチした食感が楽しめ、実に美味しい一杯でした。 茹でたぎんなんの実はまだ半分以上冷凍保存しているのでまた作ってもらおう!!



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