おくでん日誌



田植え 〜夢つくし〜
2008年6月1日、朝8時に実家の母親から連絡が入り「今から植えるけはよ来い」との事。
うちの田んぼは2反弱しかないので機械を使う田植えの準備や田植え、稲刈り、乾燥、籾摺りは知り合いと契約してやってもらっています。
自分でやるなら時間も決められますが、何せ他人任せなので向こうの都合で時間が決まります。
去年は午後からだったので油断していたら早朝からの連絡。 すぐに作業着に着替えて、田植え足袋を履き、薄手のゴム手袋を持って田んぼに向かいました。
頼んだ苗は40箱。すでに下の田んぼの方から田植え機で田植えが行われており、空いた苗箱が積み重ねられていました。 水不足で「田植えできるか」と心配の年もありますが、今年は池の水も溜まっていて大丈夫。お天気もまずまずで良い田植え日和になりました。
うちの田んぼは区画整地されていないので場所によって高低がかなりあります。水が少ないと高い部分で土を掘り上げてしまうし(画像左)、 多すぎると低い部分で苗が刺さらず浮いてしまいます(画像右)。
しかも粘土質でいわゆる深田と呼ばれる田んぼなので機械植えではかなりの調整やテクニックが必要です。
毎年植えてるこの方もなにせサラリーマン。事細かく世話をしていた先代が亡くなってから、その後を引き継いで 本業の仕事の合間にやってくれてますから何せ欲がありません。
専業でやっているプロではないので毎年多くの植え継ぎが発生します。そこでわたしの登場と相成る訳です。

下の田んぼが植え終わり田植え機は上の田んぼに移動します。上の田んぼは下の田んぼほどぬかるみはひどくありませんが、 かなり狭いのでこちらも機械で植えるのは大変です。
お昼前に機械植えが終わったのでわたしの作業はこれからが本番。お昼になっても田植え足袋を脱ぐ事無く 実家で母親が作ってくれた野菜づくしのお昼ご飯をいただきました。
煮っ転がしのジャガイモに野菜サラダのタマネギはうちの畑で出来た取れたての物です。今までタマネギは あまり生で食べた事がなかったので、新タマがこんなに甘くて美味しいものとは思っても見ませんでした。 早々にいただいて再び植え継ぎ作業に取り掛かります。いよいよ”植え継ぎマン”登場だー!!
その植え継ぎマンの姿が激写されていました(「白川の里」Takeさんより画像提供)なんとまぁこりゃー時化た顔を して作業をしているんでしょうか。
カミサンと長男は体調を崩していて田んぼに出られず、次男と娘は部活で不在。わたしが一人でやって いたので腰の悪い母親が堪りかねて田んぼに入って来ました。
植え継ぎマンの仕事は、水が入って低い場所で刺さらず倒れたり苗やバラけて浮かんだ苗(画像左)をひとつひとつ手で刺すのと、 植え残しの部分(画像右)に手植えをする事。うちの田んぼは区画整備されておらず長方形ではない為、必ず三角部分の植え残しが発生して います。

すべて終わったのが17時前。その後すぐに腰痛に見舞われ一週間あちこちの筋肉痛に悩まされました。



おくでん日誌     戻る