おくでん日誌


2008年7月12,13日 京都郡中学校バスケットボール夏季大会 〜苅田町総合体育館〜



 2008年7月12〜13日の2日間、苅田町の総合体育館で「京都郡中学校バスケットボール夏季大会」が開催されました。 12日が予選リーグで、勝ち上がったA、Bコートの上位各2校が13日の決勝トーナメントに進みます。新津中3年の次男にとって、 この夏の大会は中学生活最後の公式戦であり、負けた時点で即引退となる大事な戦いです。


会場の苅田町総合体育館に着くと、すでに各校の保護者の方が応援に押し寄せ駐車場は満車状態。


女子の試合のハーフタイム、アップが始まりました。新津中はBコートのリーグ戦で、犀川中と育徳館中と対戦します。 先に行われた「育徳館中×犀川中」はすでに試合が終わっており、犀川中が育徳館中を圧倒したとの事でした。
新津中の最初の相手はすでに1勝した犀川中です。ここは体格の良いセンターがいるので同じポジションの次男がいかに相手を抑え切れるかで 試合が左右される事と思われます。過去の公式戦や練習試合では苦戦している相手なので総力戦で戦って欲しいものです。


女子の試合が終わり、コートに出た新津中の選手が円陣を組み気合を入れます。

 
犀川中(白)が出てきました。新津中(赤)は入念に打ち合わせ中です。


双方がコートに並び、14時6分にいよいよ試合開始となりました。


ジャンプボール
 
  

オフェンス
 
  

ディフェンス
  
 

リバウンド
  
 



担任の先生方も応援に駆けつけています。


保護者の皆さんも熱い応援を繰り広げていました。

  
この試合、新津中は「走って、攻めて、守って」の走攻守が絡み合い、終始リードして試合が進みます。

 
終わってみれば「67×76」で見事勝利しました。応援団も大喜びです。



喜びも束の間。1試合あけてすぐに次の育徳館中戦が始まるのでハーフタイムのアップが始まります。


育徳館中は犀川中戦から3試合空いているので体力は回復したと思われます。


育徳館中とは練習試合を組んでいません。この試合前も先生から入念に指示がありました。

ジャンプボール
  
 
16時41分、新津中(白)×育徳館中(青) ジャンプボールで試合開始です。


スクリーン
  
見方に付いた相手選手をブロックしてノーマークにし、パスを通しやすくします。


ボックスアウト
  
リング下で相手選手の前に出て面を取り、味方のリバウンドを有利にします。



ノーマークからのシュート。


2−3のゾーンディフェンスで守ります。


この試合も攻め入りますが、前の試合の疲れのせいか上手くシュートが決まらず、 ゾーンディフェンスも形を作る前に相手の速攻にやられ機能しません。 疲れで足の回転が遅くなり、次第に点差が広がって完全に相手の流れになってしまいました。


 
試合が終わりました。「46×59」 ボロボロになっての完敗でした。
それでもスタンドの応援団からは大きな拍手が各選手に送られました。


負ければ即引退のこの大会ですが、同じリーグ戦で戦った新津中、犀川中、育徳館中の3チームは いずれも1勝1敗で行方が分からなくなってしまいました。「この場合どうなるん?」「明日は出られるん?」 とあちこちで井戸端会議が始まっています。
「得失点差になるでしょう」との話でしたが、微妙な点差なので保護者の間では判断が付きません。



本部で協議された結果が試合後のミーティングで先生から伝えられました。

決勝トーナメント出場!!


やったー。何とか今日の引退は免れました・・・が喜んでばかりはいられません。実はうちの次男、2週間前の練習試合で 右足を捻挫しておりテーピングをしての強行出場でしたが、それが今日の試合で悪化してしまいました。
学校に戻って解散になった後、そのまま整骨院へ直行。すでに診療は終わっていましたが院長先生にお願いして 処置をしてもらうと「冷やして動かさないのが一番」との事で、今夜はシップで冷やしギブスでの固定となりました。 実はこの院長、去年のキャプテンのおとうさんで明日の日曜日は休診にもかかわらず「しっかりテーピングをしますから 明日試合前に来て下さい」とのありがたいお言葉。今日のテーピングは次男が自ら行った為、しっかりガードできて いなかったと思われるので今朝連れて来なかった事が悔やまれます。


一夜明けて7月13日決勝トーナメントです。今日も朝から多くの保護者の方が応援に来ています。 地区大会へは上位2校が出場できるので、今日の初戦に勝てばキップを手にする事が出来ます。


初戦の相手は勝山中。こことも何度も練習試合をしているので生徒同士はお友達。
試合前にもかかわらず「あれやこれや」と仲良く雑談中です。


試合前、今日も円陣を組んで気合を入れます。


試合が始まりましたが、勝山中の速い攻撃に翻弄されっぱなしです。


ディフェンスで必死に食らい付きます。

  
 
朝一番のテーピング後、試合に臨んだ次男でしたが足の状態はいま一つの様でシュートがなかなか決まりません。 バスケットは「習慣スポーツ」と言われくらい毎日の繰り返し練習が大事となるスポーツです。 つまり、日頃の練習で繰り返し習得したシュートフォームが今日の様に捻挫などの故障で崩れると、 全くシュートが決まらなくなってしまう事がよくあります。 「普段しない事を試合でするな」と言われるのもそれが理由です。

 
全員で必死に攻め、必死に守りますが点差がどんどん開いて行きます。


選手交代をしても流れは変わらず、頭を抱え込むシーンも見られます。


第4クォータ残り55秒で78×45。厳しい戦いになってしまいました。


最後にもう一度円陣を組み気合を入れて戦いを続けます。


「ピッピィー」ホイッスルが鳴り響き、ついに終わりの時がやって来ました。


優勝したチーム以外はどのチームもいつかは味わう敗北の瞬間です。


試合終了。


応援してくれた保護者やチームメイトに大きく頭を下げました。


スタンドでもしばらくは放心状態。


しばらくして女子の決勝戦の応援に向かいましたが、静かに横一列に並んで見ていました。

 
閉会式の様子です。


3年生男子全員。


3年生男子、女子全員。


男子部員全員。


男子部員全員と先生方。


おまけ。チョット元気になったかな?

部員、保護者の方で集合写真が欲しい方はご連絡ください。


   
閉会式が終わりましたが、3年生はこのユニフォームを着るのが今日で最後になるので、なかなか脱ぐことができない様です。

 
決心してユニフォームを脱いだその時・・・3年生の夏が終わりました。試合後に学校で先生から聞いた話ですが、 最後の試合が終わって体育館横の通路を玄関側へ向かう途中に、先生の前を歩いていた次男がポツリと一言「終わった」 とつぶやいたのが聞こえたそうです。 毎日の朝練、土日も休みない練習や試合。焼き付く様な暑い日も手が凍えそうな寒い日も、毎日毎日積み重ねた2年半 の出来事が走馬灯の様に浮かんで出て来た一言なのかも知れません。



玄関にまとまられた道具一式。


体育館正面に集合しての最後のあいさつです。
「集合! ありがとうございました」



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